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一発屋よ永遠なれ [音楽]


「一発屋」
 - 大ヒットした1曲はあるものの
     その他はパッとせず消えていったミュージシャン -

まあ、あまり良い意味では使われない言葉なんだよね。 


「継続は力なり」が尊ばれる国民性でもありますから。

当事者だって、そんなつもりは無かっただろうに。

思い通りにいかないのは、世の常なのであります。


世界中で、1年間にデビューする新人ミュージシャンは沢山いるが、

それら全てがメジャーになっていくわけではない。 

多くは、たった一つのヒット曲も出せずに消えていく。

たった1曲、されど1曲。 この差は大きいよ。 
だから私は、声をにして言いたい。 
たとえ1曲であっても、
音楽史にその名を刻むことが出来た彼らは、

幸せな勝者ではないかと!! 

もちろん、運もあるだろうが、だからこそ素晴らしいではないか。 

英語では「ONE HIT WONDER」。 

日本も、その一曲を称える言い回しに変えて戴きたいと、切に願う。


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            たぶん「ワンダー」な人達・・・みんな知ってるかな?

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やっぱり欠かせない [音楽]


つい先日、やっと入手しました。

日本の音楽史には欠かせない一枚 だしね。


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【A LONG VACATION】 ’81
   大滝詠一 雨のウェンズデイ - YouTube


このアルバムが発表された当時、

私は洋楽至上主義にどっぷりと浸かっていたので、

「なんだ、二番煎じの音じゃないか・・・」と冷やかだった。

作品全体の深いエコーは「ウォール オブ サウンド」と呼ばれ、

60年代に一世を風靡したプロデューサー、

フィル スペクターが手掛けた作品に頻繁に使われていた。


その技法をパクった「まがいもの」だと思ったのである。

だから、長い間触れ合うことも無かったのだ。

でもまあ、記念碑的に持っていても悪くないと、購入を決意。


近頃はリマスターした40周年記念盤が出回っているけど、

私はあえて80年代の中古盤にしたのだ。

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音楽の世界は、いわゆる「引用の世界」である。

昔の曲や流行りの曲などを、細かく解体・分析して、


音やフレーズやアレンジを新たな楽曲の材料にする。


今も
昔も、和洋問わず行われている事なのだ。


ただね、「パクリ」と「引用」は全く違う。


「パクリ」は、ただ単に真似しただけのもの。

「引用」は、自分の中に入れて自分の色を付けたもの。


このひと手間がとても重要だと私は思うのだ。 

改めてこのアルバムを聴いてみると、

大滝詠一の創意工夫がしっかりとされていて、

彼オリジナルの音になっているのがよく分かる。
感服致しました!


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当時の私に、そんな事を理解できるはずもない。


リスナーとして、ただただ若かったからね。

最近は、邦楽のアルバムも増えつつある。 

若い頃聴き洩らした音楽を、拾い集めようとしているのかな。


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原因 [音楽]


以前ブログで、「持病の発作」が起こったことを報告しました。

その発作の原因が、ひとつの楽曲でしてね。

ある日、ラジオから流れてきて「いい曲だな~」と思ったのよ。

で、何気なく検索をしてみると・・・ある!

予算に見合った良い物件がそこにある!!

気が付いたら ポチッと・・・

すると、雪解けみたいに次から次へと欲しい物件が現れてくる。

そして、止まらなくなったという訳。
だから がイケないのである、たぶん。。。


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【ON THE WATERS】 ’70
  Bread - Make It With You  - YouTube


まあ、こんな美しい曲を聴いたら無理もないんだけどね。

私がラジカセを手に入れる1975年以前は、音楽の空白期間。

だから、気になる曲がこの辺りから沢山出てくるんだ。

ブレッドの存在は、薄々知っていたんだけど、

今までちゃんと聴いたことが無かったんだよね。

タイミングが大幅にズレたとしても、

音楽を記録・保存できるレコードというアイテムのお陰で、

今でも聴くことが出来るのだ。 ありがたや、ありがたや・・・

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軍資金との兼ね合いだけど、こんな出会いは大歓迎だ。

これからも、精進していく所存であります!!


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過去との出会い [音楽]


出会いは、未来で待っているものである。

我々は、まだ過去に行けないのでね。

でも、出会った相手が「過去」という場合はある。

すでにこの世にいないミュージシャンを知るって、

そういう事ではないかと思うのだ。

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ダニー 
ハサウェイと「出会った」のは、3年ほど前の事だ。

名盤「LIVE」を入手して以来、彼のアルバムを探す日々が続く。

華やかで力強いスティーヴィー ワンダーや、

男の色香が漂うマーヴィン ゲイや、

燃えるように暑いオーティス レディングなど、

個性が前に出てくる面々とはちょっと違う、


しっとりと繊細で情緒豊かな歌声に魅せられたのである。

学生の頃は、出会う機会が無かったんだと思う。

当時聴いていた、ビルボードなどの主なヒット チャートは、

やはり白人受けする音楽が主流だったからね。


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【DONNY HATHAWAY
’71
       Take a Love Song - YouTube


この曲なんか聴くと、才能いうものをヒシヒシと感じますな。

ソウル色濃いめというよりは、
ポップスのエッセンスを混ぜ込んだような、
洗練されたサウンドなんですよ。

いわゆる、ニュー ソウルというジャンルを担った一人なのでしょう。

ディスコで流れるダンス ミュージックというイメージが強いけど、 

そればかりがソウルではないという事を示してくれた。

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彼のアルバムは、酒を傾けながらじっくり腰を据えて聴きたくなる。

そして、素晴らしいミューシャンにやっと出会えた喜びと、

もっと早くに出会いたかったという後悔が交差するんだ。

リスナーとして、ようやく聴けるようになったという事なんだろうな。


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あの肉 [音楽]


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子供の頃、よく見ていたアニメがコレ。

原始時代に、昭和の家族を放り込んだような設定が良かった。

とにかく、奇想天外な出来事がよく起こるんだよな。^^

遠くからの叫び声が巨大に石化して空中に現れたり、

石斧でマンモスを一瞬にして輪切りにしたり、

流行り病が「バイ菌チャンヨ~」と叫びながら飛んできたり、

骨の馬に乗った骨の死神が迎えに来たり・・・

おっと、このままではアニメの内容でいっぱいになりそうだ。

「カテゴリー」は音楽なんで、そろそろ戻そう。


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ちのはじめ - やつらの足音のバラード '74 


このシングル盤のB面に、名曲と誉れ高いコレが収められている。

もちろん、レコードでの入手を試みたが、あまりの高値に断念!

冒頭の画像がジャケットになっているCDで手を打った次第です。

まったりしたテンポが、アニメの中の時の緩やかさを想像させる。

時間に追われて疲弊していく現代人からすれば、

そんなひと時を持てれば楽に生きられるかもって思っちゃう。

リアルに考えれば、自分が食われないように
命懸けで食料を探している世界なんだろうけど。

食料と言えば・・・

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マンモスの輪切りもだが、丸の中の「肉」が特に気になってね。

いつか食べてみたいと思ったのは、私だけではないようだ。

この頃は、「あの肉」「マンガ肉」として売られていたりする。 

気になる人は検索してみよう。 BBQでウケること間違いなし!!


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変わらない [音楽]


もう、新しいものを受け入れるのは容易ではない。

だけど、時々耳に飛び込んでくる新曲がある。

自分との相性に、新旧なんて関係ないのだろう。

これも、仕事中に流しているFM放送のお陰であります。


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【最悪最愛】 ’22
 ヒグチアイ / やめるなら今 Bing video


なんかね、歌が聴き取りやすいんだよね。

活舌が良いのか、歌い方なのか、声質なのからかは分からないけど。

だから、自身を鼓舞しているだろう歌詞が素直に入ってきて、

60手前のおじさんの心をくすぐるんだ。 面白いね。

10年以上前になるか、

理容の技術競技大会に参加していた頃に似たような感覚を味わった。 

折れそうになる心を自分で励ましながら、踏ん張ろうとするんだよな。

世代が違っていても、
心の中心は変わらないものなのかもしれない。


良いアルバムであった。 1200.jpg


今時のサウンドだけど、変に身構えることもなく聴けたしなぁ。 

そうか、ヒグチアイも 長野県出身・・・だからか?


まあ、思い過ごしだろう。 リスナーの勝手な妄想でありまする。


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こんな感じ [音楽]


世のお父さん達が共感できる名曲、とあえて言おう。 

「スーダラ節」のように笑い飛ばすのではなく、

切々と歌い上げているのは、やっぱり世情の違いだろう。

自分との戦いはとても大変・・・そう簡単には変われないわ。


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【石ころ人生】 ’14
 お父さんが嘘をついた / 六角精児バンド - Bing video


今のところ、博打にハマる事も色欲に溺れる事もなく、

アルコールも程よく嗜んでいるつもりではあるが・・・

人間ドックの、あの赤い数字が心に突き刺さるね~。 

それをコントロールするなんて、到底出来る気がしない。

そんな揺れ動く心で、今日も生きていくのであります。

お客様と、ドックの数値の話になることがある。

血糖値がこの位と言うと「俺なんかもっと高い」とか、

血圧がこの位と言うと「俺は薬飲んでるから正常値だ」とか、

「痛風の痛みは、そんなもんじゃない」とか。


まあ、世の中こんな感じで
    動いてるんだな~と思うよ。(^^;



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別物やん! [音楽]


音楽の可能性は無限である、と最近は考える。

特に人気の楽曲などは、細かく分析・解体され、

新しい曲の「材料」として組み込まれたり、

カバー バージョンとして生まれ変わったりする。

そういう変化が、音楽というものに豊かな幅を持たせ、

リスナーを飽きさせることなく魅了する一つの要因なのであろう。

とはいえ、中には変わり過ぎて 原曲が分からなくなる 場合もある。

私、これを初めて聴いた時、なかなかええ曲やな~と思ったんだ。

で、聴き終えて曲名を確認した時だったのよ。

「えっ!!」って声が出たんだな・・・(汗


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「LIVE AT FILLMORE WEST」 ’71
 Bridge Over Troubled Water - Aretha Franklin - Bing video


サイモン & ガーファンクルの「明日にかける橋」のカバーだったなんて。

素直に驚いた。 英語力がひ弱な私には、別の曲に聴こえたもんな。

しかし、ここまで徹底してソウルフルに仕上げられると、

妙に清々しく感じちゃうから不思議である。

やっぱ、アレサ姉さんは凄い人である。

オリジナルをぶっ壊して、
新たな「明日にかける橋」を創っちゃうんだから。


1970年前後のアメリカって、まだまだ人種の壁が露骨だったはずだが、

音楽の世界では、白人音楽と黒人音楽の「交流」が活発だったんだな。

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そういう挑戦を恐れずにやった人達のお陰で、

様々なジャンルが当たり前のように混在する現在の音楽があるのだろう。

これからも、「挑戦」をするミュージシャンは現れるはずだ。


そして、新しい音楽を創り出していくのだろう、きっと。



あまりにも有名なので説明は不要と考えたが、

もしかしたら ド忘れ している人もいるかもしれないので、 

原曲を貼り付けておきます。

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"Bridge over Troubled Water" Simon & Garfunkel - Bing video



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カッコいいんだもん! [音楽]


インスト ナンバーは、カッコよさが命 だよね!

良い楽曲・良いアレンジ・良いプロデュース、

それにプレイヤーのテクニックとセンスがビシッと決まれば、

問答無用にカッコイイのである。 

作る側には、理論とか試行錯誤があるんだろうけど、

聴く側は、自然と体が動いて気分はアゲアゲ~[グッド(上向き矢印)]でいいんだよ。

シュワッとしなくても、爽快感を味わえるのである。


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【AWB】
Average White Band ~ Pick Up The Pieces (1974)  - Bing video


歌詞入りの音楽に慣れていた私には、

歌詞が無いのが物足りなく感じた時期もあったけど、

音とリズムを堪能するなら 断然インスト ナンバーに限る。

芸術的で完成度の高いアルバムも良いけれど、

そればかり聴いていると疲れてしまう。

難しい事は考えずに、肩の力を抜いて音楽に身を委ねられる、

そんなアルバムが心の支えになる時だってある。

そして、明日も頑張ろうって思えれば最高だ。

R (3).jpg この頃は、目からの情報が多過ぎて、

頭が混乱しちゃうよね。 振り回されて、自分を忘れてしまいそうだ。

頭の中を整理するために、目を閉じて音楽に耳を傾けるのもアリだよね。

まだまだ踏ん張って、前に進まなきゃならない。

ローン完済は、遥か先なんで・・・

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魔法か 毒か [音楽]


これはもう、ただ好きなだけでは駄目だ。

長年、彼女の魔法にかかっているディープなファンでないと、

受け入れる事が難しいのだろうと思う。

まあ、私もその中の一人のようだけれど・・・^^;


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【50 WORDS FOR SNOW】 ’11
   Kate Bush - "Wild Man" - Bing video


70~80年代の彼女が好きな
人には、非常にハードルの高い作品だ。 

ファンは、自分の好きな頃の音楽をいつまでも求めるからである。

だが、ミュージシャンだって人間。 歳を重ねていくのは避けられない。

アップ テンポからスロウ テンポへ、刺激的から情緒的へ、
年齢に応じた音楽を作るようになっていくのである。

ただ、これを受け入れることが出来るようになると、

ゆったりと音楽に浸れる快感を得られるようになるんだ。

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この頃は、ミュージシャンを「アーティスト」と表現するけれど、

個人的にはひじょ~に違和感 を覚えるのである

その方がカッコイイという事なんだろうが、

なんか履き違えているように思えてならないんだな。

ステージやMVで踊って見せるのなら「パフォーマー」だし、

それに演技が加われば「エンターテイナー」だよね。

301.jpg ケイト ブッシュは、

「アーティスト」と言える数少ないミュージシャンである。

だって、彼女独自の世界観を音楽で創造 しているからね。

良くも悪くも、その個性は誰にも真似できないものだ。

2000年以降の作品に、ヒットさせようという意図はあまり感じない。

自己表現の一つの手段としてのアルバム制作なんだろうね。

世界には、彼女の毒に侵されたファンがしっかり存在しているようだ。

でなきゃ、アルバムが発表され続けるなんてあり得ないはずだから。


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