入口

彼の代表曲・・・　

とまでは言えないかもしれないが、個人的には好きなんですよね。　

どことなくシレっとしているところが、また良いのです。

収録アルバムは、それまでのヒット曲に新曲を足したベスト盤。

スティーヴィー ワンダー初心者には入りやすい１枚でしょう。

お得感もあるしね。


　　
【ＯＲＩＧＩＮＡＬ ＭＵＳＩＱＵＲＩＵＭ Ⅰ】
                                     Ｓｔｅｖｉｅ Ｗｏｎｄｅｒ　’８２
　　　https://www.youtube.com/watch?v=eagQKwVendA
                                       　　　　     - That Girl -


４つの新曲の中の一つが、コレ。　

相変わらずのワンダー節なんですが、灰汁が薄い というか、

浮遊感・透明感 を感じられる仕上がりなんですよ。

なので、強烈な個性を発揮する他のヒット曲と比べると、

印象に残り難いのかもしれないですね。

この時代のベスト盤というと、それまでの人気に陰りが出てきて、

ヒット曲もご無沙汰気味になった頃に出す総集編みたいな感覚だったけど、

プラス新曲という形での発表は新しかったな。 

天才に、世間の常識は当てはまらないものらしい。

彼はこの後も大活躍だったし、未だ現役で頑張ってるんだから凄いよね。



まだ「アルバム」の価値観が高かった頃は、

収録曲の中から自分好みの曲を探すという楽しみがあった。　

ベスト盤は、そのミュージシャンへの入口だ。　

もっと知りたいと思えば、やがてオリジナル アルバムに辿り着く。

そこには、ヒット曲だけでは分からなかった、

そのミュージシャン独自の世界が待っているのである。