あの頃 [音楽]
これを聴くと、あの頃に戻れるというアルバムがある。
専門学校に通いながら理容店で働きだした39年前、18歳の頃だ。
都市部や繁華街と比べると閑静な住宅が並んでいた、東京都杉並区西荻窪。
それでも街の音や臭いや夜の明るさが、田舎育ちには驚きだった。
木造アパートの1室に持ち込んだのは、親からもらった当面の生活費と、
わずかな衣服と布団とコタツとバイト代で買ったラジカセのみ。
閑散とした6畳一間だったが、ホームシックにかかることも無く、
自分だけの「空間」が出来たと喜んでいたっけな。
まだ、都会の遊び方も分らないので、
仕事上がりの夜や休日はラジカセが大活躍だった。
ノイズが無くて聴きやすいAMラジオも良かったけれど、
FM東京から流れてくる当時流行りの音楽が、
鮮烈な思い出となって今も頭の隅に残っている。。。
【BUSINESS AS USUAL】
Men At Work ’81
https://www.youtube.com/watch?v=SECVGN4Bsgg
- Who Can It Be Now? -
街を歩けば、何処からともなく聴こえてきたし、
ラジオ番組やディスコでも引っ切り無しに流れていたかな。
貧乏学生なので、夜な夜な踊りに行く余裕など無く、
輸入レコードを物色して楽しむ程度だった。
70年代後半から80年代前半は、
オーストラリアを中心とした南半球の音楽が台頭してきた時期だった。
数多くのミュージシャンが登場し、世界的に認知されていったが、
メン アット ワークもその中の1グループであった。
日米英とはちょっと違う、
独特のメロディ ラインが面白いね。
そんな彼らの活躍は、北半球中心だった世界のミュージック シーンに、
新しい風を送り込んでくれたのである。。。
私の通った理容学校は、当時新宿にあった。
電車通学だったので、朝の満員電車も体験したし、
夜の歌舞伎町の賑わいも目の当たりにした。
出来たばかりのスタジオ アルタや高いビル群を見上げながら、
呆れるほど溢れる人の間をすり抜けるように歩いていた。
5年間暮らしてみたけれど、東京に住みたいとは思わなかったな。
人間って、自分に合う場所があるんだと思う。
それを見つけられた人は、自ずと道が開けていくのかもね。
ついつい聞いちゃう [仕事]
下ネタ・・・ 一般的には表立って話されるジャンルではない。
真昼間にこんな話をしていると、周りから変質者と思われるだろうし、
職場だったらハラスメントで最悪解雇されるだろう。
だが、こういうジャンルが盛り上がる時間と場所がある。
それは、夜の酒場!!
アルコールで心のタガが外れた人達が、大きな声で連発しても、
その時だけは笑って済まされるのだ。(もちろん、気心が知れた仲間内での話)
基本、人間は好きなのだ。 子孫繁栄の為の本能みたいなもんだからね。
ただ、明るい内は理性で抑え込んでいるに過ぎない。(笑
最近は、仕事場でもFM放送をBGMにしているが、
土曜の16:00になると、流していいのか躊躇する番組が始まるのである。
-JFN系列-
店長のリリー フランキーとチーママとアルバイト女子店員さんが、
来店するお客さん(ゲスト)を交えてのトーク番組なんだけど、
「スナック」なんで内容がどうしても下ネタ寄りになるんだよ。
まだ明るい夕方4時に、
甘酸っぱ~い話が店内に響き渡るのだ。
特に、女性やお子様がお客様の時は、流せないよね。
そのような場合は、テレビか音楽に切り替える!
まあ、お客様がいない場合は、
ヴォリュームを上げてしまうけどね。
そして、一人ほくそ笑んでしまうのだ。(ぽっ
今のご時世、メディアも規制が厳しいから、
下ネタ系は大っぴらに取り上げられないね。
当番組でも、時々音声規制が入ることはあるが、
映像が無いラジオなんで比較的堂々と取り上げているのかな?
最近は、「この1時間は予約が入らなければいいな」
という不届きな気持ちが無きにしも非ずである・・・いかんいかん。
まあ、内容が内容なだけにスポンサーが付かないと店長が嘆いていましたねー。
興味がある方は、早めにチェックした方が良いかも・・・
当時の音を探して [音楽]
この頃は、ブームというよりすっかり定着した感がある、レコード。
往年の名盤も次々と再発売されているし、
今時のミュージシャンもレコードを出すことが増えた。
なので、レコードの音を知らない若いリスナーでも、
受け入れやすくなってきたのだと思う。
レコード大好きな私にとって、大変喜ばしいことである。
でも私は、復刻された新譜のレコードより、
発売当時のままの「中古レコード」に拘るのである。
現在の編集・録音技術は、昔と比べると格段に進歩していて、
古い音源でも音質を上げて綺麗に仕上げることが出来る。
でもね、私はそれに魅力を感じられない。
正直、再編集された復刻盤の方が高音質なんだけど、
当時のミュージシャンやスタッフが試行錯誤して作ったサウンドを、
忠実に再現出来ているかというと、そこには疑問符が付く。
復刻する場合、元の音源が劣化しているので補修という作業が入るし、
スタッフが当時とは違うので解釈は変わる。
当然、仕上がった音もニュアンスは変わるんですよ。
だから、発売当初の音で聴きたいんですよね。
【TWO’S A CROWD】 Pilot ’77
https://www.youtube.com/watch?v=hoFr9qJtLPY
- Library Door -
このアルバム、最初に手に入れたのは国内の見本盤だった。
特に問題は無かったが、なんとなく国内正規盤を入手!
でも、どうせならと本国イギリス盤を頑張ってゲット!!
結局、計3枚所有する羽目に・・・まあ、病気である。(汗
パイロット最後のアルバムで、お世辞にも売れたとは言えないが、
中にこんな美しい曲が隠れているんだから、嬉しくなる。
有名無名に関わらず、発売当初の音は私にとって魅力的なのである。
おじさんには分かる [TV]
もう、最近の地上波テレビにはついていけないんですよ。
カタカナ言葉やお笑いなどを聞いても、理解できないしね。
段々と疎遠になっていくのは、仕方がないのであろう。
なので、BS番組に自然と目が向く。 内容を一つに絞って、
それに興味のある人だけをターゲットにしてるから、選びやすい。
私は、この番組をよく見る。 一言でいえば、
おじさんの、おじさんによる、
おじさんの為の音楽番組 である。
ザ カセットテープ ミュージック BS 12
主に80年代の、おじさん2人の独断と偏見の音楽論を、
50・60代の視聴者が楽しむ番組とでも言うのだろうか。
今時の若者に、
それを分かってもらおうなどという
媚び諂いは一切ない。
2人とも、音楽に精通してるので、まともな解釈をするのだけれど、
時々暴走する個人的思想が妙に笑いを誘うのである。
カセット テープは、私ら世代には欠かせないアイテムだ。
安く・お手軽に音楽を楽しむには、無くてはならないものだった。
山のようにあったカセットは、今現在必要なものしか残してはいないが、
まだまだ現役で録音・再生できるからね。 時々楽しんでいるよ。
紅一点「カセット ガール」の存在も、良い味付けになってるね。
マキタのイジリとスージーの暴走に困惑する様子がたまらない。
なんとかついていこうとする、フェアリーな(とんちゃん *1)や、
ノリの良さで、夜の街でも活躍出来そうな(さかっち *2)もいいけれど、
個人的には、よく分からない感満載の(うめ子 *3)が秀逸だね。
*1 外岡えりか *2 酒井瞳 *3 河村唯
三人とも、元 アイドリング!!! という事なのだが、
そんなグループの存在を私は知らなかったのよね。
なんせ、洋楽畑を歩いてきたので、アイドル系にはめっぽう弱い・・・^^;