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思いを込めて [音楽]



音楽に、こうでなければならないという規則 は、無い。

音の余韻・迫力やプレイヤーの力量を堪能できる生演奏や、

シンセサイザーで新しい音を模索していったり、

スタジオ ワークで作品の完成度を高めたり、

音楽ソフトで「打ち込んで」自分の思い通りに仕上げるなど、

手段は数々あるけれど、出来上がった楽曲が良ければいいじゃない! 

と、私は思うのである。 

まあ、そうは言っても、最近の流行歌を耳にする度に、


「なんて貧しい音なんだ・・・」と嘆き、

サザンの「ミス ブランニューデイ」が頭の中でリフレインする、

昔ながらのおじさんではあるのだが・・・^^;

要は、作り手の情熱でどうにでもなると思うんだ。

折角だもの、リスナーの心に響くよう思いを込めてもらいたいよね。
 

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【HUMAN’S LIB】 Howard Jones ’83
                     https://www.youtube.com/watch?v=w34vnz_LEX4
                                                         
- What Is Love -


このアルバムを初めて聴いた時、

若干の「違和感」を感じたんだけど、すぐ慣れた。(笑

それ以前に、クラフトワークやYMOの曲を耳にしていたからだろう。

電子ドラムの音は、普通のドラム音に慣れていた当時の若者達に、

革新的で最先端だ と受け止められたのである。

80年代に人工音は飛躍的に進歩したけれど、 m_howard.png

聴きやすくするのに操作や扱い方は難しかっただろうと想像できる。

でも、しっかり作り込んでいるから「楽曲として生きている」のである。

b367749e9c26439022c4dc81d42e2ef5.jpg 確か、地球規模の音楽の祭典、 

「ライヴ エイド」の映像でハワード ジョーンズのステージングを
見たな。 

菜食主義だと聞いたが、スリムな体格からは想像できないほどアクティヴに、

ステージ上を動き回って元気に歌っていたのを思い出す。 

音楽は、次第に楽器の生演奏からシンセサイザーなどの人工音を多用する

スタイルに変わってゆく。
 今では、パソコンで容易に作曲・アレンジ出来るし、

ギターしか出来なくても、ドラム・ベース・ピアノの音を「装置」で出して


たった一人でもステージに立って「演奏」出来るようにもなった。

でも、そこから生まれてくる「音」に、
断固たる自己主張が感じられないのは、
寂しい気がするのである。


「それが今なんだ」と言われればそれまでだが、

競って個性を出そうとしていた
70年代が青春だった私には、

どうしても物足りなさを覚えてしまうのである。


ファンには通じるが、それ以外の人に響いていかない。

大ヒット曲が生まれにくい、ひとつの要因ではある。


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